

2025年後半は、レプリカ 時計業界において非常に動きの激しい時期でした。Clean工場の閉鎖、VS工場のV2デイトジャストの発表、APS工場によるフリースプラング式4401ムーブメントの登場、そしてDD8806ムーブメントの誕生など、重要なトピックが目白押しです。
そんな中、今回注目したいのは、OR工場からリリースされたグリーン文字盤のオメガ レプリカ、シーマスター ブロンズゴールドです。このモデルは以前VS工場からもリリースされており、後にムーブメントがアップデートされました。果たしてOR工場の実力はいかほどのものなのか、徹底的に比較・検証していきます。
ムーブメントの頂上決戦:OR(SH8806) vs VS(DD8806)


このオメガ シーマスター スーパークローンを選ぶ際、最大の焦点となるのがムーブメントです。
VS工場が開発した「DD8806」は、シーマスター ブロンズゴールドや、V4仕様のシーマスター ノー・タイム・トゥ・ダイにも搭載されている非常に優れたムーブメントです。対する今回のOR工場製には「SH8806」が搭載されています。
「どちらのムーブメントが優れているか?」という議論が絶えませんが、結論から言えば、どちらを購入しても後悔することはない高い完成度を誇ります。しかし、個人的な見解としては、ムーブメントプレートの研磨や刻印といった微細なディテールの仕上げにおいては、OR工場の「SH8806」の方がより美しく、優れていると感じます。
ストラップとバックルの仕様比較

外装の付属品においても、両工場には明確な違いがあります。
OR工場のシーマスター レプリカには、チタン製のメッシュブレスレットが標準装備されているだけでなく、Dバックル付きのグリーンラバーストラップも提供されています。
一方、VS工場のラバーストラップはピンバックル仕様となっています。着脱のしやすさや高級感という点では、OR工場のDバックル仕様に軍配が上がるでしょう。
本物との徹底比較:見極めるポイント
最高ランクのオメガ シーマスター N級品とはいえ、本物と比較するといくつかの細かな違いが存在します。
- 色味の差異: ベゼルと文字盤のグリーンカラーにわずかな色差がありますが、非常に軽微で目立つものではありません。
- ムーブメントの構造: ムーブメントプレートの装飾は本物に極めて近いですが、レプリカのバランスホイールには余分な緩急針が存在します。
- クラスプのロゴ: 本物の時計は、クラスプに刻印されているオメガのロゴが一回り大きくデザインされています。
- サファイアクリスタル: OR工場の風防の形状はVS工場よりも本物に近いシルエットをしていますが、OR工場はブルーのARコーティングが強すぎます。本物のシーマスターには、ここまであからさまなブルーのコーティングはありません。
まとめ
OR工場のシーマスター ブロンズゴールドは、細部の研磨やストラップの仕様においてVS工場に引けを取らない、あるいはそれ以上の魅力を持つ一本です。風防のコーティングなど完璧ではない部分もありますが、全体の完成度は非常に高く、現在の市場で手に入る最高峰の選択肢の一つと言えます。
A1: ムーブメントの細かな装飾(研磨や刻印)の美しさや、Dバックル付きのラバーストラップを好む場合はOR工場がおすすめです。一方、VS工場も全体的な安定感が高く、どちらを選んでも満足度の高い仕上がりとなっています。
A2: SH8806は非常に安定したムーブメントです。特にプレートの装飾技術が高く、シースルーバックから覗く機械の美しさは、N級品として十分なクオリティを持っています。
A3: わかりやすいのは風防の反射です。OR工場製はブルーのARコーティングがやや強めに出るため、光の反射具合で違いを感じる可能性があります。また、ムーブメントのテンプ周りの構造(緩急針の有無)や、クラスプのロゴサイズもプロが見分けるポイントとなります。




