



リシャール・ミルのラインナップの中でも、「RM 67-02」は非常に評価が分かれるモデルです。RM 35-01、RM 35-02、RM 055のような伝統的な機械式時計の力強い造形を好むファンからすると、伸縮性のあるファブリックストラップとポップな文字盤を備えたRM 67-02は、少し「おもちゃ」のように見えてしまうかもしれません。
しかし、純正品の圧倒的な仕上げと品質を知れば、その魅力に気づく人も多いでしょう。これまでRM 67-02のカスタムやレプリカといえば、「U mi」や「AV」といった工房が有名でした。特にU miは以前、高額なRM 67-02やパテック・フィリップ 5712ローズゴールドを手掛けていましたが、完成度は決して完璧とは言えず、コストパフォーマンスに疑問が残るものでした。
そんな中、フリースプラング3285ムーブメント搭載のロレックス GMTマスターIIをリリースしたことで知られる実力派「Rich工場」から、新作のRM 67-02が登場しました。今回は、この最新のリシャール・ミル レプリカが持つ驚くべきスペックと、購入前に知っておくべき弱点を客観的に解説します。
Rich工場製 RM 67-02の圧倒的な強みとスペック
Rich工場の宣伝によれば、このモデルは妥協を許さないリシャール・ミル スーパークローンとして設計されています。工場が主張する主なセールスポイントは以下の通りです。
| スペック・特徴 | 詳細 |
| 搭載ムーブメント | 真のクローン「RM.CRMA7」ムーブメントを採用 |
| 厚さの完全再現 | ムーブメント厚:3.99mm / ケース総厚:7.8mm(純正品と同等) |
| ケース素材 | 日本向けNTPTカーボンファイバーの高級感あるパターンを完璧に再現 |
| パーツの互換性 | ケース表面の8つのネジは、純正品と完全に互換性があると主張 |
| 機能するスケルトン | ゼンマイの巻き上げ時や時刻調整時、香箱周りの歯車や部品が実際に連動して動く |
表裏両面から見ることができる高度なスケルトン加工は非常に美しく、ゼンマイを巻く際や時刻を合わせる際に可動部品が動く様子を肉眼で確認できる点は、時計愛好家の心をくすぐる大きなハイライトと言えます。
完璧ではない?購入前に知っておくべき3つの弱点
工場の宣伝語は非常に魅力的ですが、レプリカである以上、100%完璧ということはあり得ません。最高水準のリシャール・ミル N級品であっても、細部に目を向けると純正品との明確な違いが存在します。
- ブリッジの面取り不足: 文字盤に見られるスケルトナイズされたブリッジの縁に、純正品特有の滑らかな面取り加工が施されていません。
- パーツの色の違い: 文字盤上の一部コンポーネントが、純正品ではゴールドではないにもかかわらず、このモデルではゴールドカラーに塗装されてしまっています。
- ルビーの色とサイズ: 純正品では特定の位置に「やや大きめの白色の宝石」が使用されていますが、このモデルでは「やや小さめのローズレッドの宝石」が配置されており、目視で確認できる差異となっています。

総評
RM 67-02のデザイン自体には好みが分かれますが、Rich工場が開発したこの新作は、7.8mmという極薄ケースと稼働するスケルトン歯車を実現したという点で、技術的に大きな進歩を遂げています。細かな色の違いや面取りの甘さを許容できるのであれば、非常に興味深い一本となるでしょう。
A: ムーブメントの厚みを3.99mm、ケース全体の厚みを本物と同じ7.8mmに抑えた点です。また、ゼンマイ巻き上げ時にスケルトン文字盤から歯車が稼働する様子が見えるなど、高度なリシャール・ミル スーパークローンとして設計されています。
A: 純正品に使われる高級素材の質感を再現するため、高品質な日本製NTPTカーボンファイバーのパターンを採用しています。これにより、優れたリシャール・ミル レプリカとしての軽量さと耐久性を表現しています。
A: はい。最高品質のリシャール・ミル N級品であっても、スケルトンブリッジの面取り加工が省略されている点や、一部のパーツが誤ってゴールドに塗られている点、さらに純正では白色のルビー部分にローズレッドが使用されているなどの差異があります。
