

約2週間前、THB工場から新たにフリースプラングテンプを搭載したオーデマピゲ 15407 レプリカの「V3エディション」が発表されました。当ブログではこれまでにも、ZF工場製の初期モデルや、2024年にリリースされたTHB工場のV2エディションなど、このAP 15407について何度か取り上げてきました。
前回のV2リリースから約2年の歳月を経て登場した今回のV3ですが、その背後には現在のオーデマピゲ レプリカ市場の複雑な事情が絡み合っているようです。本日は、この新作のスペックと、市場で囁かれている「ある噂」、そして購入前に知っておくべき注意点について徹底的に解説します。
THB工場の復活?それともZFの影か
今回のTHB工場によるV3の突然のリリースは、「APS工場が間もなく市場に復帰するサインなのではないか?」という憶測を呼んでいます。というのも、業界に詳しい方ならご存知の通り、THBとAPSには深いつながりがあるからです。
これまで、このAP 15407モデルにおいてTHBは最大の販売実績を誇っていました。APSの別ブランチであるTHBが、これほど早く単独で市場に復帰できるとは少し考えにくいのが実情です。
そこで推測しているのは、この新作V3 15407の背後にいる本当の製造元は「ZF工場」ではないかということです。最近の数ヶ月間、ZF工場はオーデマピゲの分野で非常に活発な動きを見せています。実態はZF工場が製造したものを、かつてこのモデルでネームバリューを築いた「THB」の名前を冠して販売している可能性が高いと考えています。
15407 ムーブメントの進化の歴史(V1からV3へ)
最高峰のオーデマピゲ ロイヤルオーク スーパークローンを目指す過程で、このモデルのムーブメントは以下のような進化を遂げてきました。
- 初期モデル(V1): バランスホイールの位置が間違っており、さらに稼働しないという致命的な弱点がありました。
- THB V2エディション(2024年): テンプが実際に回転・稼働するように改良され、視覚的なリアリティが向上しました。
- THB V3エディション(最新): バランスホイールに歩度調整用のマスロットが追加され、フリースプラング仕様へと外観が進化しました。
しかし、ここで非常に重要な注意点があります。V3で重りが追加されたとはいえ、搭載されているのはシングルバランスホイールであり、実機のようなダブルバランスホイールではありません。
高額なカスタマイズの罠と、早急に改善すべき欠陥
YouTubeなどの動画レビューを見ると、このモデルに対して「高額な費用を払ってダブルバランスホイール仕様にカスタマイズできる」と謳う業者が存在します。しかし、プロの視点から言わせていただくと、数十万円もの大金を費やしてそのようなカスタムを行う価値は全くありません。 費用対効果が悪すぎます。
さらに、このV3にはダブルバランスホイールの有無以上に、工場側が直ちに注意を払い、修正すべき「外装の欠陥」が存在します。
- ベゼルとケースの隙間問題: 画像の「赤い三角形」でマークされている部分に注目してください。ベゼルとケース下部のラインとの間にあるスペースが広すぎます。本物の純正ケースでは、このスペースはここまで広くありません。
真のオーデマピゲ N級品として市場のトップに君臨するためには、ムーブメントのギミックだけでなく、こうしたケースフォルムの厳密なプロポーション修正が不可欠です。
A1: バランスホイールに歩度調整用のマスロットが追加され、フリースプラング仕様の外観に進化した点です。ただし、実機のようなダブルバランスホイールではなく、シングルバランスホイールのままです。
A2: THBの名前でリリースされていますが、最近AP分野で活発な「ZF工場」が製造し、THB名義でマーケティングを行っている可能性が高いと推測されています。
A3: いいえ、全くお勧めしません。ベースとなる時計にそこまでの大金をかけてカスタムを行うのは費用対効果が非常に悪く、賢明な選択とは言えません。
A4: はい。ベゼルとケース下部のラインとの間にあるスペースが、オリジナルの実機と比較して広すぎるというプロポーション上の欠陥があります。今後のアップデートでの修正が待たれます。







